写真・図版
1期目の米大統領任期を務めていたトランプ氏(左)は2018年7月、ロシアのプーチン大統領とフィンランドのヘルシンキで会談した=ロシア大統領府の公式ページから

 ウクライナの自由と独立を真っ向から脅かすロシアの全面侵攻が始まって、24日で3年。ウクライナ軍は領土の奪還をめざすものの、戦況は厳しい。

急接近する米国とロシア ウクライナは危機感 

 トランプ米大統領の就任後、ウクライナでの停戦に向けた駆け引きが活発化している。急接近する米ロに対し、ウクライナの危機感は深まる。

 トランプ氏は、ロシアを外交的、経済的に国際社会から孤立させようとしたバイデン前政権から一転、ロシアにすり寄り、停戦へと走り出した。

【特集】ウクライナ侵攻3年 平行世界(パラレルワールド)

戦争で引き裂かれ、交わる機会を失った二つの国で、同じ問いにそれぞれの立場から答えてもらった。

 今月12日、ロシアのプーチン大統領との電話協議で停戦交渉の開始に合意。18日には高官を含む米ロの外相らがサウジアラビアで協議し、停戦協議の作業チーム設置を決め、停戦後の経済協力に向けた基盤づくりにも踏み込んだ。

 一方で、ウクライナのゼレン…

共有